シリウス・ブラックとは、ユーモアにあふれ、義理堅く、思慮深い人柄が多くのファンに愛されているキャラクターです!
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』に登場してから、ハリーの名づけ親として見守ってきました。
ハリーの成長を助け、孤独からも救う物語の重要人物とされています。
ハリーたちにも観客たちにも愛されるシリウス・ブラックは、シリーズ第5作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』にて、ヴォルデモート卿一派との戦いで、帰らぬ人となってしまいました。
今回の記事では、シリウス・ブラックはどのようにして死んだのか、誰に殺されたのか徹底解説していきます!
この記事は「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」のネタバレを含みます。ご注意ください。
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シリウス・ブラックとは
シリウス・ブラック(声優:辻親八)とは、1959年11月3日にブラック家の跡取り息子として、父オリオンと母ヴァルブルガ・ブラックの元に生まれた純血の魔法使いです。
ブラック家は、純血の魔法使い「聖28一族」の名家です。
シリウス・ブラックは、純血主義の一族に反発し16歳の時に家出、ブラック家の家系図からも抹消されました。
学生時代(ホグワーツ魔法学校)には、一族が皆スリザリンだったにも関わらず、グリフィンドールに組み分けをされます。
ハンサムで成績は優秀でしたが、悪戯好きな生徒だったようです。
シリウス・ブラックは、同じ寮生のジェームズ・ポッター(ハリーの父親)と親友になります。
ジェームズ・ポッターとの仲の良さは、ハリーが生まれた際、シリウスが後見人に指名されるほどでした。
またリーマス・ルーピン、ピーター・ペティグリューとも仲が良く、4人でマローダーズというグループを作り、楽しい学生時代を過ごしました。
この4人は後に、第一次魔法戦争で「不死鳥の騎士団」となり、戦いに参加します。
しかし、仲間であったはずのピーター・ペティグリューはポッター家の情報をヴォルデモート卿に売ったのです。
シリウスは、ヴォルデモート卿に殺された親友の復讐を果たすべく、裏切者のピーター・ペティグリューを追いますが、反対に裏切りの罪をきせられアズカバン送りにされます。
シリウス・ブラックは冤罪にも関わらず逮捕時に笑っていたそうです…
友に裏切られ、親友が死にシリウス・ブラックの精神は限界を迎えたようですね…
アズカバンに収監されていましたが、12年後に脱獄し、無実の罪だったことをハリーに理解してもらえました。
以降、ハリーの父親代わりとなり、良き相談相手としてアドバイスをしていきます。
シリウス・ブラックはいつ死ぬ?
シリウス・ブラックは、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』にて絶命します。
第二次魔法戦争で、ヴォルデモート卿に対抗すべく不死鳥の騎士団として活動をしていました。
ヴォルデモート卿は自身の敗北に関する予言を手に入れるため、水面下で動き出していたのです。
イギリス魔法省にある神秘部に誘い込まれたハリーらダンブルドア軍団の生徒たちは、ヴォルデモート卿の罠により、死喰い人に待ち伏せをされていました。
ハリー達はなんとか、不死鳥の騎士団の到着まで持ち堪えることができましたが、戦いの最中、ベラトリックス・レストレンジの攻撃からハリーをかばったことにより、シリウス・ブラックは死んでしまいます。
シリウス・ブラックは何故死んだ?
シリウス・ブラックは、いとこのベラトリックス・レストレンジによって殺されました。
神秘部の戦いでハリーを助けに駆けつけた不死鳥の騎士団の中に、シリウス・ブラックもいました。
死喰い人と壮絶な戦いを見せる中、ハリーと息を合わせ次々と敵を倒していきます。
しかし、ベラトリックスの放ったアバダケタブラ(死の呪い)によって、シリウスは絶命してしまいます。
そのまま死のアーチの中に倒れ、跡形もなく消えてしまいました。
死のアーチの向こう側に消えたため、亡骸も残らずお葬儀もできなかったようです
「アバダケタブラ」禁断の死の呪文
アバダケタブラとは、緑色の閃光を放ち相手を瞬殺する「死の呪文」です。
「許されざる呪文」の一つで、魔法界で使用を禁止されています。
「許されざる呪文」は、「死の呪い」アバダケタブラの他に、「服従の呪文」インペリオ、「磔の呪文」クルーシオがあります!
これまでには、ハリーの両親と炎のゴブレットで三大魔法学校対抗試合でハリーとともに活躍したセドリックがアバダケタブラ(死の呪い)により、命を落としました。
またハリーの名付け親であるシリウスブラックも、アバダケタブラ(死の呪い)を受けて絶命してしまいます。
死のアーチ
ベラトリックスの死の呪いのよって殺されたシリウスは、白い靄がかったアーチの中に消えてしまいました。
一体あのアーチはどのような力があるのでしょうか?
戦いの場は、イギリス魔法省の神秘部です。
神秘部の「死の間」にある死のアーチは、この世とあの世の境になっています。
ハリー達が死の間に入った際、ハリーとルーナのみアーチの向こうから声が聞こえると言っています。
しかし、ほかの生徒は何も聞こえていません。
このことから身近で大切な人を亡くした者のみが聞こえる声だったのではないかと推察できます!
死のアーチをくぐった者は、もう戻ってくることはなく、跡形もなく消えてしまいます。
シリウス・ブラックが活躍する作品
シリウス・ブラックが活躍する作品は2つです。
- 「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」2004年公開
- 「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」2007年公開
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
ホグワーツ魔法魔術学校3年生となったハリーは、人間界で禁止されている魔法を使い、新学期早々に退学の危機に直面します。
ダーズリー家にいる場所もなく彷徨っている最中、巨大な黒犬を目撃します。
そんな折、両親を死に追いやった凶悪犯シリウス・ブラックが脱獄し、自分の命を狙っていることを知ります。
魔法省はシリウス・ブラックの脱獄を受け、ハリーと生徒たちを守るために、ホグワーツ魔法学校にアズカバンの看守「吸魂鬼・ディメンター」を送りました。
ロンはペットのネズミ・スキャバーズがいなくなり探すと、ハグリッドの小屋で発見します。
しかし突如、人間界でハリーが見かけた巨大な黒犬が現れ、スキャバーズとロンを連れ去ってしまうのです。
助けにいくハリーとハーマイオニーは、ハリーの両親の死について、重大な真実を知ることになります。
実は、ハリーの両親を死に追いやったとされていたシリウス・ブラックは、ピーター・ペティグリューの裏切りによって、無実の罪をきせられていました。
そしてピーターペテグリューは、長年ネズミのスキャバーズに姿を変え身を隠していました。
動物もどきで変化していることを見破ったシリウス・ブラックは、あと一歩のところまでピーター・ペティグリューを追い込みますが、不測の事態が起こり逃げられてしまいます。
しかしシリウス・ブラックに出会えたことにより、ハリーの孤独さは解消されました。
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
ハリーは、ホグワーツ魔法魔術学校5年生となりました。
ヴォルデモート卿が復活したため、シリウス・ブラックらは戦いに備え不死鳥の騎士団を再結成します。
シリウス・ブラックは、ロンドンのグリモールド・プレイス12番地にある実家を不死鳥の騎士団の隠れ家として提供します。
ハリーもホグワーツ魔法魔術学校内で秘密の軍団「ダンブルドア軍団」を作り、実践的な闇の防衛術を教え率いることになりました。
ハリーの葛藤や悩みにシリウス・ブラックは共に寄り添い助け、成長を見守ります。
これまでのシリーズでも度々ハリーにアドバイスや警告をしてくれるシリウス・ブラックは、ハリーにとって孤独を感じさせない唯一の家族のような存在だとわかります!
ヴォルデモート卿は、シリウス・ブラックがハリーにとってどれほど大切な相手なのかを悟り、逆手にとってハリーを罠にはめます。
魔法省にある神秘部におびき寄せられたハリーは、待ち構えていた死喰い人から襲撃をうけました。
死喰い人の攻撃に耐えるハリーらのもとに、不死鳥の騎士団が救援に来てくれます!
かっこいい登場シーンでもあるのでワクワクもします!
不死鳥の騎士団到着時は、ほっとしましたね。
形勢は逆転、ハリーとシリウス・ブラックは息を合わせ次々と死喰い人を捕まえます。
しかし、シリウス・ブラックはベラトリックスによって殺されてしまいました。
ハリーは怒りと悲しみをベラトリックスにぶつけ戦いますが、最終的にはベラトリックスとヴォルデモート卿に逃げられてしまいます。
ハリーはシリウス・ブラックが死んでしまい、悲しみと絶望に打ちひしがれるのです。
ホグワーツ魔法魔術学校を去る列車の中で、ハリーは「自分にはヴォルデモート卿にないもの(愛や友情)を持っている。それを失くしてはいけない」とロンとハーマイオニーに話しました。
シリウス・ブラックの思いを胸に、戦う決意が感じられました。
映画と原作小説の違い
実は、シリウス・ブラックの死に方が映画と原作で異なります。
映画では、アバダケタブラ(死の呪い)をベラトリックスにかけられ絶命し、死のアーチの先へ消えてしまいました。
しかし原作では、ベラトリックスはアバダケタブラ(死の呪い)をかけていません。
原作ではベラトリックスがシリウス・ブラックに放った呪文は赤い閃光を放っています。
アバダケタブラ(死の呪い)は緑の閃光なので、呪文が違うことがわかりますね。
明確に何の呪文だったかは不明です。
しかしシリウス・ブラックは、動けなくなり死のアーチへ押し込まれるかたちになって死んでしまいます。
原作では、ベラトリックスからの呪文で死んだのではなく、死のアーチをくぐってしまったことが死への直接的な関係だということが分かります!
映画で原作と同じ表現をすると、絶命したとわかりにくい可能性があるので、アバダケタブラ(死の呪い)をかけ、表現をわかりやすくしたのかもしれませんね。
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まとめ|シリウス・ブラック復活してほしい…!
ハリー・ポッターシリーズは度々、人気キャラクターランキングが出されます。
シリウス・ブラックはどのサイトを見ても必ずTOP5にいるので、本当に愛されているキャラクターであることがわかります。
ハリーと共に住むという約束は叶えることができませんでしたが、シリウス・ブラックはハリーの中にもファンの中にも深く刻まれました。
ハリーに絶大な影響を与える最重要人物、物語に大きな影響を与えたことは間違いないでしょう。