30年以上に渡って愛されている「クレヨンしんちゃん」シリーズの最新作が、8月9日に公開されました。
恐竜と生活するという新境地を開拓した、「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」のあらすじや、キャストの情報をネタバレありでご紹介します。
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この記事には映画の結末や重要なネタバレを含む可能性があります。未鑑賞の方はご注意ください。
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公開日 | 2024年8月9日 |
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監督 | 佐々木忍 |
原作 | 臼井儀人「クレヨンしんちゃん」 |
脚本 | モラル |
キャスト | 野原しんのすけ:小林由美子 野原みさえ:ならはしみき 野原ひろし:森川智之 ビリー :北村匠海 ナナ:水樹奈々 |
音楽 | My Hair is Bad「思い出をかけぬけて」 |
上映時間 | 106分 |
配給 | 東宝 |
公式サイト | 「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」公式サイト |
上映劇場 | 「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」上映劇場 |
【クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記】のネタバレあらすじ(ラスト・結末まで)
「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」のあらすじを、起承転結に分けて紹介しています。
しんちゃん映画の新境地となる、本作のあらすじを少しだけ把握してから鑑賞するのでもいいかもしれません。
ぜひ、ご覧ください!
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起:夢のテーマパーク、ディノスアイランド
物価高に悩まされる中、起業家のバブル・オドロキーが恐竜を復活させたテーマパーク「ディノスアイランド」を、開設しました。
斬新なアイディアで数々のブームを作り出してきたバブルが創設したテーマパークというだけあって、世間の注目は大きく高まっています。
ところが、夏休みにも関わらずひろしが仕事で忙しく、物価高騰の影響でしんのすけは、どこにも出かけられません。
公園でいつものように遊んでいると、お金持ちのあいから誘われてカスカベ防衛隊と一緒にディノスアイランドに行くことになります。
オープンしたばかりの、ディノスアイランドでは大迫力の恐竜がたくさん存在しており、一同は興奮するのでした。
承:シロとナナの出会い
一方、蚊帳の外にいるシロは、自分で近くの河川敷まで散歩をするようになりました。
すると、不思議な形をした生物を発見し、シロと謎の生物は親交を深めていきます。
ある日しんのすけが、シロと謎の生物が遊んでいるところを見つけ、自宅で飼えないかと、ひろしとみさえに相談します。
得体の知れない生物に戸惑っていた2人でしたが、しんのすけとカスカベ防衛隊の健気な交渉の末、自宅で育てることになりました。
謎の生物は特徴的な鳴き声やバナナが好物であることから、「ナナ」と名付けられるのでした。
転:ディノスアイランドの秘密
しんのすけはナナに対してますます愛着が湧いてきますが、ナナの飼い主を名乗る青年のビリーが現れます。
バブルの息子だというビリーは、自分の研究によって生まれた恐竜がナナだと明かしました。
一方、ディノスアイランドの恐竜は本物ではなく、バブルが発明したロボットであることが明らかになり、世間を騒がせます。
期待に応え続けるプレッシャーに押しつぶされたバブルは、咄嗟の思い付きで恐竜を復活させると言いましたが、野望を叶えることはできませんでした。
自暴自棄になりロボットに八つ当たりするバブルを見たビリーが、ナナと一緒にバブルの研究施設から逃げ出してきたのです。
結:衝撃の結末
世間に嘘がバレてタガが外れたバブルは、恐竜をディノスアイランドから解放して街中で暴れさせます。
しんのすけたちとビリーは、バブルの暴走を止めるために戦いますが、バブルの暴走が留まることはありません。
バブルお手製のロボットと戦うビリーでしたが、ビルが崩れて瓦礫の下敷きになります。
間一髪でナナが瓦礫を支えてビリーを助けますが、力及ばずにナナは瓦礫の下敷きになってしまいました。
結局バブルは逮捕され、莫大な資産により街はあっという間に復興します。
そして、ビリーは研究を続けながらも、ナナに想いを馳せるのでした。
【クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記】ネタバレ解説!ナナの最後に賛否?
「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」のネタバレを含んだ、解説をしていきます。
衝撃的な展開の意図は、一体どういうものだったのでしょう。
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「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」ラスト・結末の解説
バブルの暴走により戦わざるを得なくなったビリーのもとにビルの瓦礫が崩れ落ちてきて、ナナがビリーを庇い、命を落とすという結末でした。
まさかの結末…。
ディノスアイランドにいる恐竜たちは、バブルが作ったロボットです。
ところが、ナナだけはビリーが研究の末、やっと蘇った本物の恐竜でした。
本物の恐竜を作りたいバブルが、ナナに執着してやがて暴走するようになった末の惨劇でした。
正直、このあたりの物語の展開は上手くなかったです…。
バブルの莫大な資産により、街はあっという間に復興するも、ナナの命は蘇りません。
しんちゃん映画としては、かなり苦い結末だったと言えるでしょう。
ナナは最後どうなった?
ナナは、ビリーが研究の末に蘇らせた本物の恐竜でした。
可愛らしい見た目と「ナー」という鳴き声が、カスカベ防衛隊を虜にします。
ところが、恐竜の本能なのか危険が迫ったときや、怒りを感じたときには、凶暴になるところがありました。
しんちゃんが傷つけられているシーンは、かなりしんどい。
最終的に、ナナはビリーを庇う形で命を落としてしまいます。
唐突な展開にショックを隠せない人も多いと思いますが、研究によって蘇らせた命を想うことで、却って命の尊さを描いたのだろうと思います。
だとしてももっといい方法はありそう…。
ナナについて賛否ある理由
ナナの最期については、鑑賞した方々の間でもかなり賛否が割れている印象です。
展開があまりに唐突であることと、残酷すぎる終わり方であることが挙げられると思います。
正直に言うと、私は否定派です。
メインキャラクターが残酷な結末を迎えるといえば、しんちゃん映画の名作「アッパレ!戦国大合戦」を彷彿とさせますが、戦国時代という舞台設定から切なくも納得がいく展開ではありました。
正直に言うと「恐竜日記」は、メインキャラクターの人物の描き込みが足りていないので、「戦国大合戦」の展開を表面的になぞったものにしか、思えませんでした。
ナナが物語の都合でしか動いてないんですよね…。
ただ、人間の都合で蘇らせた生き物を人間の都合で、亡くしてしまうという展開は、人間の身勝手さを描いているとも言えます。
ラストは、ビリーがナナにもう一度会いたいと想いを馳せて終わりますが、どうしたってナナの命は戻りません。
残酷な展開によって、命の尊さを問いかけたという意図自体は理解できるものでした。
来年はインド映画!?
しんちゃん映画では、エンドロールのあとに翌年の映画のモチーフを少しだけ予告することがお約束になっています。
毎年、新作を製作するのは大変…。
全貌は明らかになっていませんが、来年はインド映画テイストの新作が公開されることを仄めかしていました。
恐らく、インド映画「RRR」などの大ヒットを受けての企画だと思いますが、一体どうなるのでしょう。
ド派手なミュージカルテイストで、しんちゃんが大暴れするところを観たい!
【クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記】印象に残ったキャラ〇選(ネタバレあり)
「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」で、印象に残ったキャラを紹介していきます。
劇場版には久しぶりに登場するキャラクターが、多かった印象でした。
しんちゃんファンが嬉しくなるようなポイントもあるので、ぜひご覧ください。
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①シロ/真柴摩利
野原家の愛犬であるシロは、「嵐を呼ぶ!歌うケツだけ爆弾」以来のメインキャラクターとなりました。
名前の通り、真っ白な身体をしており穏やかな性格ですが、いざという時には縦横無尽に動きまわる身体能力を持ち合わせています。
今作ではナナと出会い、動物同士で絆を深めていくという重要な役割を担っていました。
壁ドン的な描写は謎でしたが、ほっこりするシーンでした。
シロの声優は、30年以上に渡り真柴摩利さんが務めています。
「ドラえもん」、「アンパンマン」、「おそ松くん」など、国民的アニメに出演経験がある大ベテランです。
「クレヨンしんちゃん」では、風間くんとシロ役を兼任しています。
初めて知ったのですが、器用すぎる!
②アンジェラ/戸松遥
アンジェラはバブルの娘で、ディノスアイランドで恐竜のガイドを担当する若い女性です。
暴走する父を心苦しく思いつつも、本当はバスガイドに憧れているという一面もありました。
博識なボーちゃんと張り合うところは、子供っぽくてよかったです(笑)
声優を担当したのは、戸松遥さんです。
「絶対可憐チルドレン」や「響け!ユーフォニアム」でメインキャラクターを務める人気声優で、歌手としても活動していいます。
③酢乙女あい/川澄綾子
予告の段階で、しんちゃんファンを賑わせていたのが、「あいちゃん」こと酢乙女あいの登場です。
お金持ちのお嬢様という少々高飛車な性格でありながら、しんのすけに想いを寄せるという独特なキャラクターがファンから人気を集めています。
今作ではVIP招待券を手に入れて、しんのすけたちをディノスアイランドに連れて行くという役割を担っています。
思ったより出番は少なかったですね…。
声優は、川澄綾子さんが務めており、「RAVE」、「のだめカンタービレ」などで、メインキャラクターを演じています。
30年近くに渡り、1年に複数の作品の出演しており、精力的に活動をしている人気声優です。
【クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記】印象に残ったシーン・場面3選(ネタバレあり)
「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」を実際に鑑賞して、印象に残ったシーンを紹介しました。
スケールの大きい映像など、見どころがある作品なので、鑑賞前の参考にしてみてください。
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①ジュラシックパークのオマージュ
恐竜が蘇ったテーマパークと聞いて、「ジュラシックパーク」シリーズを思い起こさない人はいないでしょう。
というより、あからさま過ぎて大丈夫なの?と思いました。(笑)
恐竜をメインに据えたことで、映像的な迫力が過去作の中でも屈指のものがあったと思います。
特に、野原家を恐竜たちが襲ってくるシーンは、分かっていてもドキドキさせられました。
雷が光り、窓に恐竜のシルエットが浮かぶ瞬間の恐怖たるや、一気に緊張感が高まるいいシーンでした。
めちゃくちゃドストレートなオマージュ!
②シロとナナの出会い
かなり残酷な結末が待ち受けている本作の中で、唯一と言っていいほっこりできるシーンが、シロとナナの出会いでした。
ビリーと逃げる道中にはぐれたナナは、カスカベの河川敷に迷い込んでしまいます。
そして、シロに見つけてもらい絆を深めていくシーンが優しいタッチで描かれており、ほっこりさせられました。
壁ドン描写があったので、ロマンス的な展開にいくかと思いましたが(笑)
動物たちだけなら温かい日常を築けていたのに、人間が介入すると残酷な運命を辿るというのが、なんとも切ないです。
やっぱり最後にナナが死ぬのは良くなかったと思います…。
③お約束、ひろしの臭い足
しんちゃん映画では、ひろしの臭い足をイジるシーンがお約束で、今作でもきっちり踏襲されていました。
野原家で引き取ることになったナナを、ひろしが抱き寄せようとしたところ、激臭がナナを襲ってしまいます。
思わず怒ったナナは、ひろしの股間を頭突きするのでした。
相変わらずバカバカしい…。
最近のしんちゃん映画は大事なシーンでひろしの足に頼りすぎていたので、しょうもない日常の一コマとして扱ってくれたのは、好感が持てました。
しんちゃん映画らしい、何気なくもバカバカしくて笑える、いいシーンだったと思います。
マイベストひろしの足遣いは、言うまでもなく「大人帝国」です!
【クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記】主題歌とゲスト声優の情報
「劇場版クレヨンしんちゃん」はゲスト声優と主題歌も毎年話題になっており、注目されているポイントです。
「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」のゲスト声優と主題歌はこちらです。
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主題歌はMy Hair is Badの「思い出をかけぬけて」
「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」主題歌はMy Hair is Badの「思い出をかけぬけて」です。
2024年6月14日にデジタルシングルとしてリリースされました。
「クレヨンしんちゃん」ファンであるという、My Hair is Badの書き下ろしの新曲となっており、家族愛や友情の絆を歌った曲に仕上がっています。
劇中の展開とシンクロする歌詞なので、ぜひ映画本編を観た上で、聴き返してほしいです!
マイヘアらしいエモいメロディーと沁みる歌詞!
ゲスト声優は北村匠海とオズワルド
「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」ではゲスト声優としてビリー役・北村匠海さんとオズワルドの2人が登場。
メインキャラクターのビリーは北村拓海さんをモデルにして描いたキャラクターで、オズワルドの2人は、声優初挑戦でした。
ビリーは、ディノスアイランドの創設者であるバブルの息子で、父親に対して複雑な思いを抱えているキャラクターでしたが、北村さんらしい繊細な演技で表現されていました。
北村さんは、脆さを抱えた青年という役柄にハマりますね!
オズワルドの2人は、ディノスアイランドの研究をサポートするアンモナー伊藤と、チュウという役柄で、出番は少なかったものの、存在感が光っていました。
【クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記】を実際に鑑賞した感想と評価(ネタバレあり)
「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」を実際に鑑賞した感想をまとめています。
全体的に辛めの評価になっているので、好きだった方は閲覧注意でお願いします!
ストーリー展開
しんちゃん映画は基本的に子供向けの内容になるので、難しい展開は全くありませんでした。
ただ、バブルとビリーの親子の確執の描き込みが中途半端で、飲み込みづらい展開が続くという印象です。
アンジェラの本当になりたい職業の件も、中途半端でした…。
冒頭で、現代の物価高の社会的な要素を触れた割には踏み込みが甘く、恐竜と関係ない話がちらちら出てくるので、物語のテンポはかなり悪かったと思います。
恐竜の名前をもじったダジャレも、話のテンポを削いでいる上にあまり面白くないという、ちょっときついシーンが続きました。
さすがに、ダジャレをテロップで説明するのは勘弁して欲しかった。
小さな子供が見ても分かる内容ではあるので、家族連れで観る分には、全く問題ないと思います。
しかし、数々の傑作を生みだしてきたしんちゃん映画というハードルを設けると、辛い現実が待ち構えているので、お気をつけください。
結末への評価
ナナがビリーを庇って死んでしまうという結末は、かなり安直なものに感じました。
作品のテイストが子供向けに構成されているので、余計にかみ合わせが悪い作品だと思ってしまいます。
物語の筋として、ナナが死なないといけない理由がないんですよね。
勝手に作ったキャラクターを勝手に殺してしまうという、劇中で問題提起されている内容とストーリー展開が悪い意味でかみ合ってしまったなと思いました。
衝撃的なラストにしたい作り手の独りよがりな思いが、前に出過ぎていると言わざるを得ません。
キャラクターが死ぬ展開は、しんちゃん映画では禁じ手なのでは?
感動・泣ける?
正直に言うと、個人的には全く泣けない作品でしたが、泣かせようという意図はとても感じる作品でした。
主要キャラクターを死なせて感動的な音楽を流すという演出は、”泣かせたい”意図が露骨に感じて冷めてしまいました。
今の時代に誰かが亡くなって泣かせるって、さすがにちょっと古い気がします。
しんちゃん映画は、バカバカしいからこそ泣けるんだと言いたい!
しんちゃん映画にしては、真面目な割に話の運びが不格好という、全体的にアンバランスな作品だと感じてしまいます。
再鑑賞
悲しくなるので、一回でいいです…。
帰ってサブスクで「大人帝国」観ます。
【クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記】ネタバレあらすじのまとめ
「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」のネタバレや、感想をまとめました。
個人的な感想で厳しい意見も書きましたが、家族連れで観る分には楽しい映画だと思います。
せっかくの夏休みなので、劇場で公開されているうちに、みんなで鑑賞してみてください!