ねこ!あ〜ねこかわいいッッッ!
鑑賞を迷うねこ好きのあなたに、幸せなネタバレをひとつ。
猫は無事です!
無事どころか、猫を愛でるための映画といっても過言ではありません。
スクリーンでドデカねこアップを観て感嘆の声を漏らしても怪物に捕まりはしない私たち、この特権を使わないわけには!!
ねこ映画「クワイエットプレイス DAY1」を紹介します。
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この記事には映画の結末や重要なネタバレを含む可能性があります。未鑑賞の方はご注意ください。
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公開日 | 2024/6/28 |
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監督 | マイケル・サルノスキ |
脚本 | マイケル・サルノスキ |
キャスト | ルピタ・ニョンゴ ジョセフ・クイン アレックス・ウルフ ほか |
音楽 | Alexis Grapsas |
上映時間 | 1時間40分 |
配給 | パラマウント・ピクチャーズ 東和ピクチャーズ(日本) |
公式サイト | 「クワイエットプレイス DAY1」公式サイト |
上映劇場 | 「クワイエットプレイス DAY1」上映劇場 |
【クワイエットプレイス DAY1】のネタバレあらすじ(ラスト・結末まで)
それでは猫を含めて色々気になる方のために、「クワイエットプレイス DAY1」のあらすじをネタバレありでご紹介していきます。
起:DAY1
サミラ(ルピタ・ニョンゴ)は、命の終わりを待ちながらホスピスで暮らす末期患者です。
愛猫のフロド(ニコ/シュニッツェル)だけがサミラを癒す終末は、自身が詩人だった過去さえ鬱陶しいほど絶望に満ちています。
ナースのルーベン(アレックス・ウルフ)は、他の患者同様にサミラのメンタルを気にかけ、「気分転換に」と都会へ連れ出すことに。
「ピザ食わしてくれんなら行ってやってもいいよ」と反抗的なサミラ。自暴自棄な様子
iPodとフロドを抱えて都心に出たサミラたちの前に、突如現れたのは宇宙から飛来した怪物の大群でした。
即刻DAY1!清々しい
怪物は視力をもたない代わりに、異常に発達した聴力をもっています。
すさまじい聴力でわずかな衣擦れすらキャッチして、音を出した“もの”を捕食してしまうのです。
次々と現れる怪物の大群に混乱する人々のなか逃げ惑い、なんとか生き延びたサミラは、はぐれていたルーベン、そして愛猫のフロドと再会します。
事態を把握していないフロドは、ちょこまかと動きまわりサミラを動揺させました。
パニック、空腹、病気、人生、ピザ…人でぎゅうぎゅうになった束の間の避難所で、サミラは思いを巡らせます。
「私はピザを食う」
思案の結果、サミラの最優先事項はピザを食べることに決まりました。
一緒にピザを食べにいこうと意気込んだルーベンでしたが、直後、サミラの目の前で怪物に捕食されてしまいます。
驚いたサミラですが、やはりピザを食いにいきます
承:エリックとの出会い
非難の道中、怪物たちの襲来は止みませんが、幸運が重なり命を繋ぎ止めるサミラ。
気高いフロドは、サミラがリードを離しても、敵の魔の手をかいくぐり必ずサミラの元へと戻ります。
戻るどころか、フロドが野生の勘とやらで行き先を示してくれる。たくましいそしてかわいいぃぃぃぃぃぃ狂おしいほどかわいぃぃぃぃぃい
フロドは、サミラから離れ街を闊歩していたとき、溺れ死にそうになっていた男・エリック(ジョセフ・クイン)に出会います。
水を飲みゴボゴボとむせるエリックを、キョトンと眺めるフロドに、エリックは恋のごときトキメキを覚えたのです。
ねこ~!!
かわいいフロドについていくと、サミラに出会ったエリック。
どんなにサミラに鬱陶しがられても、エリックはサミラとフロドの後をくっついてきます。
ねこ
頼りないエリックに同情したサミラは、雨の音に紛れながらエリックと一晩、人生を語り合いました。
サミラの父は“最高のピアノ弾き”で、父の演奏を聞きにいった帰りにいつも寄っていた、ハーレムにあるパッツィというピザ屋で「ピザを食べるんだ」とサミラは宣言します。
意思つよいね
エリックは、サミラの願いに同行してから、イギリスの実家へ向かうため船着場を目指す、という目標をたてました。
翌日、雨は止み再び“ステイ・クワイエット”な街を歩き出した2人と1匹。
何度も怪物とすれ違いますが、サミラたちは間一髪助かり続けました。
怪物は水にめっぽう弱い様子。泳げないどころか、水に浸かると悶えて死にます
怪物の弱点を知ったサミラたちは、少しずつ勇気と強さを身につけながら、大聖堂へと辿りつきました。
ようやくエリックになついたフロドが、ぐるぐると喉を鳴らして観客を気絶させんばかりの愛嬌を画面いっぱいに振りまきます。必見
転:ピザ
「ピザは父との思い出」と、ピザを食べるために命を燃やすサミラと、サミラを尊重するフロドとエリックは、ついにパッツィのピザ店に到着します。
サミラ初志貫徹すぎて「チェンソーマン」のデンジ思い出したよ…おっぱい…
パッツィの店は焼け落ちてしまっていましたが、かつて父が演奏していた店に入りブランデーを傾けながら、サミラは人生を振り返ります。
エリックは、落ち込むサミラを元気づけようと、懸命に他のピザ店を探してピザを見つけ、箱に「パッツィ」と書いてサミラへ届けました。
エリック…お前もかわいいか…ッッッ!
父の面影と思い出にふれられたサミラは、エリックとフロドと共に“いま、この瞬間”を楽しむかのように笑います。
声を出さずとも、生命を謳歌せんと笑いあうサミラとエリックなのでした。
結:それぞれの生きざま
サミラの願いは叶えられ、いよいよ、エリックが目指す船着場も視界に入ってきました。
サミラは、自分の上着とフロドをエリックに預け「RUN」と促すと、そこらじゅうの車を叩き割り騒音を出すことで、怪物をおびき寄せます。
フロドを抱いたエリックは、怪物に追いかけられながら、ギリギリのところで海へ飛びこみ、フロド共々船で救助されました。
エリックが預かったサミラの上着のポケットには、「命の輝きをありがとう」とサミラ直筆の手紙が。
“サミラ、最後の生き直し”にエリックは一役買いました
…一方、父との思い出の店へと戻ったサミラは、病魔をはらんだ自分の生きざまを思います。
イヤホンで音楽を聴きながら店の外へ出たサミラは、思い出の一曲をセットしたスピーカーからイヤホンを抜きました。
大音量の音楽、ほほえむサミラ、今にも飛びかからんとする怪物の姿を捉えて、物語は幕を閉じます。
【クワイエットプレイス DAY1】ネタバレ解説!猫は無事?初見でもOK?
次に、「クワイエットプレイス DAY1」のネタバレになる部分を、猫は無事なのかも含めて解説していきます!
また、前2作品を見ていないから見にいくのを躊躇している方は、初見でも問題ないのでご心配なく。
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ラスト・結末のネタバレ解説
物語は、サミラとエリック、それぞれの生き様を肯定する自由な展開をみせ幕を下ろしました。
束の間であれ、生死の際を共にした相手だからこそ互いの選択を尊重できたのだと思います。
サミラとエリックが上着を交換したとき、嫌な予感に胸がザワついた私はまだまだ自己中心的だったかも
ふたりはしっかり、各々の初志を完徹し、自分の人生を“怪物の外”に見出していました。
サミラにとっての最期は自殺ではなく、“怪物”を使った儀式にすぎなかったのでしょう。
キャラクターにとっての“最高潮”の描き方に、西川美和監督「すばらしき世界」を思い返したり
ラストカットでサミラに見えていた景色は、きらきら輝いていたように感じました。
主人公が飼っていた猫は無事?
猫は無事です!
大事なことなので何度でも言いますが猫は無事でーす!!!!!
「クワイエット・プレイス」第1作では、冒頭シーンで子どもが死ぬという衝撃の選択がなされていました。
よって猫が多用された宣伝にヒヤヒヤしている方も多いはず。
だから大きな声でもう一度。
無事です!!!!
無事すぎてかわいいだけなのでかわいいぃ。(思い返すと脳がとけるかわいさ)
ニーナ・シモンの「フィーリング・グッド」に込められた意味は?
歌詞を和訳すると、「最高の気分」「自分の人生を生きるの」という至極前向きな歌である本曲。
草木、動物、この世界に住むすべての生物に、果ては銀河系にまで感謝の気持ちをたたえて「気持ちいい!」と宣言する名曲は、サミラの心情そのものだったのでしょう。
ホスピスで命のカウントダウンを重ねては「まだ生きてやがる」と己を憎んでいたサミラ。ルーベンとフロド、そしてエリックの助けを得て父との再会を果たしたサミラに思い残すことはありません
きらめきを伴った一瞬の幸福を「逃すものか」と、自分で命の選択をしたサミラに、“いいように使われた”怪物に「ざまあみろ」という清々しい気持ちになりました。
素晴らしい歌詞の意味もわからない怪物。最高の曲を“音”としか捉えられないなんて哀れ
前作見てない!初見でも大丈夫?
本作初見で全く問題ありません。
筆者も前2作を復習していきましたが、監督も代わっていますし登場人物のつながりもほとんどないので別物ととらえて大丈夫です。
ただ、“水に弱い”という怪物の特徴や、3作共通の“怪物の造形”などは、前2作を観てからいくとスッと入ってくるかもしれません。
もちろん、あとから前作を掘り返すのもアリ!
あとは、前2作を観てしっかり窮屈さを感じてからいくと、フロドのかわいさに身悶えすることで生じる肉体的カタルシスに気が狂いそうになるので楽しいです。
サウナあまり行かないけど、ととのうってこういうことなんじゃ…?
【クワイエットプレイス DAY1】印象に残ったキャスト3選(ネタバレあり)
そしてそして、次にご紹介するのは「クワイエットプレイス DAY1」で印象に残ったキャストです。
①フロド役/ニコ&シュニッツェル
とにかく猫のフロドがかわいい!!!
あぁあ思い返すだけで幸福、画像中心にいらっしゃるありがたい猫様フロドはニコとシュニッツェル、2匹のCutieが演じています。
奇跡的に模様のそっくりな猫たち。飼い主・サミラを演じたルピタは、猫嫌いだったのに本作の撮影で大好きになったんだって!
「音を出してはいけない」という設定からくる、全身の筋肉がこわばるような緊張感を、フロドが緩和しまくる天才配役です。
観客まで息をひそめ、ポップコーンを買ったことを後悔しながら座席に縮こまることになった前2作から、まさかのひねりが「かわいい」だとは、さすがマイケル・ベイ(製作)!
「アルマゲドン」「パージ」「トランスフォーマー」そして「クワイエット・プレイス」シリーズ…数えきれない大ヒット映画を製作してきた天才プロデューサー・マイケルの手腕を感じました
②サミラ役/ルピタ・ニョンゴ
ジョーダン・ピール監督「Us」で確固たる主人公を演じ映画界にその名を轟かせたルピタは、やはり本作でも役割を明確にキャッチして真摯に演じる姿がたくましかったです。
サミラの設定が終末期の患者ということで、かなり肉体をシェイプした様子もうかがえました。
個人的に、ルピタの“ノド芸”が大好きなんです。
「Us」でも、苦しそうにノドからグニャグニャと音を出すシーンがあるのですが、本作でもフロドよろしくグルグルと“ノド音”を出していました。
「額や首に青すじを出せる」「目を充血させられる」など特殊技能をもつ俳優は一定のシーンで重宝されます。インドでは「首の血管を浮かせる」演技レッスンがあるとのウワサも!
もちろんノドだけでなく、有・無にかかわらず“意思”を感じる独特の存在感も圧巻のルピタでした。
死を前に、奇跡の瞬間を生きる陰陽のバランスも、映画としてエンターテインメントの枠に収まっていて「ものすごいバランス感覚だな」とますますファンになりました!
③エリック役/ジョセフ・クイン
ふだん自我が発動して、メインキャストからずらして人物紹介しがちなのですが、本作においてはメイン2人と1匹が圧倒的によすぎたのでストレートにまいります。
エリックの登場シーン、溺れるエリックをぽやんと見つめるフロドと、フロドの神々しさに生命力を取り戻すエリックのカットバックが最高すぎました。
同シーンのエリック役・ジョセフの目に灯った輝き、ありゃすごい!フロドの位置にカメラが入るので実際の芝居はカメラ相手なんですよ。プロ!アッパレ!
サミラを引き連れるフロドとは対照的に、サミラの後ろをぽてぽてとくっついて回り「シッシッ!」とされていた出会い頭のエリックも小動物感があってかわいかったです。
本作、かわいいが詰まっていた…キモい造形の怪物との対比でかわいいが爆増…ハリウッドってやっぱ天才かも
【クワイエットプレイス DAY1】印象に残ったシーン・場面3選(ネタバレあり)
「クワイエットプレイス DAY1」で私が印象に残ったシーンは以下の3つです。
①フロド
ねこねこうるさくてすみません。
でも基本的に、サミラ(とエリック)の出演シーンを開幕させる役割としてモフい御御足をぴとぴとさせてくださったフロドが、本作の印象ぶっちぎりです。
「用意!スタート」が、第一走者フロドに向けられていたシーンの多いこと。優秀だしかわいぃいいいぃ
編集過程でフロドの闊歩に音効は付けられず、鳴き声はほとんど消され、唯一“なぜか絶対に音を出さない神々しさ”をまとっていました。
わけもわからず日々カメラの前に立たされ、自分のドアップを押さえられ続けながらずっとかわいかったフロドが一番印象にのこりましたぁあぁかわいい!(思い出すと脳とけちゃう)
②ホスピス
主人公を終末期の患者にするには、たくさんの反対をはねのけた過程が想像できて、それゆえの製作陣の覚悟が見えて、しっかり納得できました。
また、アリ・アスター監督「ヘレディタリー/継承」やM・ナイト・シャマラン監督「OLD」など傑作ホラーの数々でひっぱりだこのアレックス・ウルフを、地味なホスピス職員としてキャスティングしているのにもしびれます。
キャスト欄にアレックスの名を見たとき、ルピタとアレックスのホラー顔対決を期待したぶん拍子抜けしましたが、ナイスな裏切りにニマニマもしました
死から生をつむぐ、死のなかで生を“つかむ”という構成は黒澤明監督「生きる」にも通じます。
③ふたりの決意
前述もしましたが、やはり本作の見せ場は終盤の畳みかけにこそあったと思います。
特にサミラが生命の鼓動を感じながら聴くニーナ・シモン歌唱「フィーリング・グッド」が、画面内のステレオから劇場の12chサウンドシステムに飛び出してきたとき、私の鼓動も跳ねました。
ニーナ・シモンが内臓のすべてを震わせるかのように搾り出す、黒人解放への希望は、人種や時代の壁をたった一音の隙に乗り越え、聴くものの心臓をつかみます。
楽曲のもつ力と、サミラを演じたルピタが背負わされたメッセージ、そしてサミラ自身の歓喜が素直に観客の心を震わせる、映画史に残る素晴らしいラストカットでした。
劇場の帰り道から「フィーリング・グッド」を無限ループしています。何度聴いても鳥肌がたつ、大迫力の楽曲。人ひとりの体から出ている声とは信じがたい!
【クワイエットプレイス DAY1】を実際に鑑賞した感想と評価(ネタバレあり)
ストーリー展開
DAY1ということで、前2作の前日譚として丁寧に構築されていくストーリーと、ムダを省いた説明により、たいへんわかりやすい作品でした。
怪物の正体など、前2作でも不明瞭な部分は不明瞭のままで、「いくらでも続編がつくれそうだな」と製作陣の商売根性を邪推してしまう感じもあります。
そんときは続・ねこ映画としてカムバしてほしいにゃ
世界の崩壊を描くディザスター・ムービーでありながら、観る側に大袈裟な絶望感を与えない、バランスの良いエンターテインメント感に脱帽です。
結末への評価
結末が最高すぎて、私が開放的な国の民族だったら立ち上がって「ブラボー」と叫びながら号泣拍手を打ち鳴らしたいほどでした。
観客を納得させるため、チーム全員でたどり着いた超ハッピーエンディングに、ちょっと今思い出しても泣きそうになります。
そして、本作の終わりを思うたび、前述したニーナ・シモンの魂震わす叫びが脳内に鳴り響くのです。
昨日鑑賞して、本当に、今朝目が覚めて「生きてるって最高だ」と生命力みなぎりました。映画として素晴らしい!!ありがとう!!!
前2作と比較して
ぶっちぎりで面白かったです!
前2作を守り抜いたジョン・クラシンスキー監督に敬意を表しながら、しっかりと世界観を連続させつつ、前2作と比べて圧倒的にハッピー!!
なんてすごいことでしょう
緊張と緩和のバランスを、猫のフロドで緩和方面にぶっちぎりながらも、ギリギリ緊張を保つためにしっかり怖いシーンをも作る、天才的プロフェッショナル集団の神業映画です。
手のひらで踊らされた結果、最後の方とかフロドを見る度に「にゃはは…」とか口走ってました。
再鑑賞
今すぐ観にいきたいぐらいフロドを渇望しています。何度も観ます!
【クワイエットプレイス DAY1】ネタバレあらすじのまとめ
あまりに面白かったので、異様なテンションでご紹介した猫映画「クワイエット・プレイス DAY1」。
前作「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」ですでに若干描かれたDAY1を、あらためて一本の映画にするときに、猫映画にするというアイデアの主にハグとキスと猫の餌を送りたいほど興奮しています。
ねこ
ねこ好きなあなた、今すぐ劇場へ走ってニャンしてください!!