ようこそ、“ほんとうの自分に出会う旅”へ。
「ハリー・ポッター」シリーズには、映画が伝え得る教訓や感動、喜び、希望、勇気、ワクワク、トキメキ、いまを生きるためのヒント、そのおおよそすべてが詰まっています。
だれかには楽しい夢の世界として、まただれかには容赦ない現実として映る、「ハリー・ポッター」という不思議な魔法に酔いしれましょう。
この記事には「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」両シリーズのネタバレを含みます!見ていない方はご注意ください!
「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」シリーズの見る順番は?
「ハリー・ポッター」シリーズは全部で8作品、「ファンタスティック・ビースト」シリーズは全部で3作品、合計11作品が存在します。
ストーリーを分かりやすく理解するためには、公開順と時系列の両方で見ることを強くおすすめします。
また、伏線も多く張られた作品のため、公開順と時系列の両方で見れば、より楽しめるでしょう。
約26時間あれば全作品見れます・・・!2日あれば見れますね!!!
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「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」シリーズ公開順一覧
作品名 | 公開年 | 上映時間 | 興行収入(世界) |
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ハリー・ポッターと賢者の石 | 2001年 | 2時間32分 | 約9億ドル ($974,755,371) |
ハリー・ポッターと秘密の部屋 | 2002年 | 2時間41分 | 約8億ドル ($878,979,634) |
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 | 2004年 | 2時間19分 | 約7億ドル ($796,688,549) |
ハリー・ポッターと炎のゴブレット | 2005年 | 2時間37分 | 約8億ドル ($896,911,078) |
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 | 2007年 | 2時間18分 | 約9億ドル ($939,885,929) |
ハリー・ポッターと謎のプリンス | 2009年 | 2時間33分 | 約9億ドル ($934,416,487) |
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 | 2010年 | 2時間26分 | 約9億ドル ($960,283,305) |
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 | 2011年 | 2時間10分 | 約13億 ($1,341,511,219) |
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 | 2016年 | 2時間13分 | 約8億ドル ($814,037,575) |
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 | 2018年 | 2時間14分 | 約6億ドル ($654,855,901) |
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 | 2022年 | 2時間23分 | 約4億ドル ($405,161,334) |
「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」シリーズ時系列順一覧
作品名 | 時代設定年 |
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 | 1926年 |
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 | 1927年 |
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 | 1930年代 |
ハリー・ポッターと賢者の石 | 1991年~1992年 |
ハリー・ポッターと秘密の部屋 | 1992年~1993年 |
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 | 1993年~1994年 |
ハリー・ポッターと炎のゴブレット | 1994年~1995年 |
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 | 1995年~1996年 |
ハリー・ポッターと謎のプリンス | 1996年~1997年 |
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 | 1997年~1998年 |
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 | 1997年~1998年 |
「ハリー・ポッター」と「ファンタスティック・ビースト」の世界線は同じですが、時代設定が異なります。
「ファンタスティック・ビースト」は1920年~1930年代を舞台にしており、約70年後の1990年代が「ハリー・ポッター」の舞台となっています。
よって「ファンタスティック・ビースト」シリーズは、若かりしころのダンブルドア校長やマクゴナガル副校長がイチ教師として登場しているのも、見どころのひとつです。
「ハリー・ポッター」シリーズと併せて見ることで物語に深みが出ます
ハリー・ポッターと賢者の石(2001年公開)
いよいよハリー&ロン&ハーマイオニーによる凸凹チームが冒険を始めます。
ロン役ルパート・グリントと同い年の筆者、幼いロンの姿にエモが止まりません・・・!
「ハリー・ポッター」シリーズはとにかく登場人物・動物の数が半端なく多いのが特徴のひとつですので、ファンタビから入るにしても、思考整理のためにも「ハリー・ポッター」に関しては絶対に絶対に「ハリー・ポッターと賢者の石」から見始めてください!
ハリーがなぜマグル(魔法を使わない人間)のもとで暮らしているのか、どうして魔法界の学校へ通う必要があるのか、という「理由」をベースにした物語ですが、ハリーを待ち受ける壮絶な運命のスタート地点では、ハリー以外の登場人物もさりげなく深掘りされていました。
ハリーは冒頭、家族からひどい仕打ちを受けています。
階段下の小さなスペースを「部屋」として与えられ、愛情のかけらもない養父母に虐げられながら生きるハリー。
養父母が「なぜ」ハリーを目の敵にするのか、という重要な「理由」が語られる点も、シリーズを深掘りするうえで欠かせないポイントでしょう。
そして、ハリーが学校で出会う、ロン(ルパート・グリント)とハーマイオニー(エマ・ワトソン)の2人が各々抱える問題もしっかり描かれます。
「なぜ」3人は仲を深めていくことになるのか、「なぜ」3人にばかり災難が降りかかるのか、クエスチョンとアンサーがしっかり用意された周到な作品です。
浮遊の呪文“ウィンガーディアム・レヴィオーサ”が問題を起こし、そして解決するという秀逸な流れは必見!
言うなれば“ウィンガーディアム・レヴィオーサ”が繋いだ縁…なんてロマンティックなのでしょうか。
伏線に次ぐ伏線、まばたきする間もないほど美しく完成された第1話をどうぞご堪能ください。
ハリー11歳のネルシャツ萌え袖かわいすぎます(爆)
ハリー・ポッターと賢者の石|あらすじ
公開日 | 2001/12/1(日本) |
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興行収入 | 約9億ドル($974,755,371) |
監督 | クリス・コロンバス |
キャスト | ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン ほか |
ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)は、養父母であるダーズリー夫妻とその息子・ダドリー(ハリー・メリング)にいじめられながら生活していました。
ハリー11歳の誕生日、ハリーの元へハグリッド(ロビー・コルトレーン)という大男がやってきます。
ハグリッドは、困惑するハリーの前で次々と魔法を披露しました。
そして、大反対するダーズリー夫妻を差し置いて、ハリーをホグワーツ魔法魔術学校へと連れていくのです……。
「ハリー・ポッターと賢者の石」で死ぬキャラクター ※クリックでネタバレ注意
クィリナス・クィレル
ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年公開)
「血」という壮大なテーマを軸に、“選択することで自分の未来を切り開いていける”という希望をじっくり描いた「ハリー・ポッターと秘密の部屋」は、過去に囚われずいまを生きていくためのヒントが散りばめられた力強い映画です。
前作から1年の時が経ち、再会して間もなく打ち解けるハリー・ロン・ハーマイオニーの、友情の濃度も上がったさわやかなストーリーに、ロンの妹・ジニー(ボニー・ライト)が加わってほのかな恋心まで見えてきます。
とはいえまだまだハリー12歳、そんなハリー先輩へのキュンな片想いなのです
“魔法界でもヘン”とハーマイオニーに言われるハリーしかり、魔法が使える世界でももちろんはみ出し者やおっちょこちょい、卑怯者やおバカさんもいます。
ファンタジーの中に、私たちの生活へと地続きに思える教訓や反省があるのが「ハリー・ポッター」シリーズの特徴でしょう。
前作まで意地悪一辺倒だったドラコ・マルフォイ(トム・フェルトン)が、父・ルシウス(ジェイソン・アイザックス)を前に身体をこわばらせる姿に、前作同様キャラクター像の深みを感じました。
みんな、いろいろあるのに生きててえらい!
ハリー・ポッターと秘密の部屋|あらすじ
公開日 | 2002/11/16(日本) |
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興行収入 | 約8億ドル($878,979,634) |
監督 | クリス・コロンバス |
キャスト | ダニエル・ラドクリフ、ケネス・ブラナー ほか |
12歳になったハリーのもとに、ある日突然ドビーという屋敷しもべ妖精が現れました。
ドビーは、「ホグワーツに戻らないで」とハリーに懇願します。
相変わらずダーズリー家で恐縮しながら暮らしていたハリーは、もちろんドビーの願いを聞き入れません。
夏休みの間、ホグワーツの友人たちから手紙が1通もないことを気に病んでいたハリーは、ドビーに来訪のわけを問いただしますが、当のドビーは「絶対にホグワーツには行ってはならない」の一点張りです。
しかし間もなく、ロンたちが空飛ぶ車でハリーを迎えにきてくれて……。
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」で死ぬキャラクター ※クリックでネタバレ注意
バジリスクという大蛇に次々と石にされていくホグワーツの生徒たちですが、奇跡の全員回復により死者ゼロの平和回です。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年公開)
のちに「ゼロ・グラビティ」で話題となったアルフォンソ・キュアロン監督による視覚芸術に心震える、エンドロール後まで完璧なるアート作品爆誕!
鑑賞後スタンディングオベーションしたくなるほどの、シリーズ最高傑作(筆者持論)が本作「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」です!
それもこれも、前作・前々作と丁寧に世界を構築してくれたクリス・コロンバス監督のおかげでもあります。
「アズカバンの囚人」編といえば、ゲイリー・オールドマン演じる“囚人”シリウス・ブラックとハリーとの交流が目立ちますが、キュアロン監督の視覚マジックこそ本作を大傑作たらしめた最大事由だと感じました。
本作でアカデミー視覚効果賞にノミネートされたキュアロン、私に権力があったら優勝すぎて冠をあげまくりたかった
画面いっぱいに仕掛けられた“いたずら”の数々は、ボーッとしていると取りこぼしてしまうほどさりげなく、まさにいたずらの域を出ないことが粋!
画面の端で起こり続けるいたずらとともに画面の中心では、水・匂い・空気・風・草木といったナチュラルな幸福を視覚的に捉えます。
そして、人体をも自然の一部と解釈しながら、ホグワーツで生きる魔法使いたちの生身の身体を画面に立ちあがらせていました。
ハリーのみならず、ホグワーツ全体に危険が迫る緊張した回でありながら、登場人物たちが日々の一瞬を生きる喜びを、「視覚マジック」で丁寧に掬い上げている……至極完璧な芸術作品なのです。
また、本作で初登場のディメンターは、「人の苦しみを糧にする」闇の生物ですが、ディメンターと戦うハリーたち、すなわち私たち人間は過去や苦しみ、悲しみや喪失を越えて前へ進んでいける素晴らしい生物であるということを描いた、人生訓にあふれた希望の映画でもあります。
呪文を覚えたハリーにチョコをあげるルーピン先生と、ヒッポグリフにご褒美をあげるハグリッドに感じるオーバーラップ…ラストカット、ほうきの上で逆ディメンター現象(笑顔)を起こすハリー…やばいすごいキュアロン“映画遊び”の天才すぎて語彙が退行中です
さて、テンションが上がりすぎたのでこの辺でノックス…いたずら完了!
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人|あらすじ
公開日 | 2004/6/26(日本) |
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興行収入 | 約7億ドル($796,688,549) |
監督 | アルフォンソ・キュアロン |
キャスト | ダニエル・ラドクリフ、ゲイリー・オールドマン ほか |
イヤミったらしいマージおばさん(パム・フェリス)を風船に変えて飛ばしてしまったハリーは、堪忍袋の緒を切らしダーズリー家を飛び出します。
魔法で動くナイトバスに乗りダイアゴン横丁へと向かったハリーでしたが、横丁には指名手配犯であるシリウス・ブラックの手配写真がたくさん貼られており、町民は皆おびえていました。
翌日、ホグワーツに着いたハリーを待ち受けていたのは、「シリウスがハリーを殺しにホグワーツへやってくる」という物騒な噂で……。
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」で死ぬキャラクター ※クリックでネタバレ注意
なし!とことんまでの希望の物語に脱帽!
ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年公開)
死の呪い“アバダケダブラ”の登場回である「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」では、ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)の復活とともに過去最高数の死者が出ます。
しかし一方で、体育祭的なノリの三大魔法学校対抗試合をベースに、他校の生徒がホグワーツに集まる煌びやかなシーンも盛りだくさん!
ちなみに13年ぶりに復活したヴォルデモート卿も、思った100倍くらいノリノリ!隠しきれずあふれる人間味に、「ハリー・ポッター」という作品において、善悪の境界線を薄める意図もありそう
10代の半ばに差し掛かったハリーたちが、たくさんのゲストたちによって、心をかき乱される様子を繊細に描いた青春映画とも言えます。
また、ハリー・ポッターという類まれなる才能について、「なんかあいつばっかりいつもずるくない?」「ひいきされてムカつくよな」「俺らはハリーの引き立て役かってーの!」という周囲のモヤモヤを一旦掬い上げた回でした。
学校とは小さな世界で、子どもとは純粋が故に残酷で…という、ときに心痛む“学校あるある”もふんだんに盛り込まれています。
迫りくる危険と隣合わせのホグワーツでは、終始吊り橋効果が作用していて、皆一様にどこか落ち着きがなく、うかつで、他人を踏みつけにしてしまいがち。
まさに、画面全体が思春期というとてつもない甘酸っぱさでした。
大人になったいまあらためて観ると、いじめっ子・マルフォイがいじめっ子として機能していないことに気づきます。
ハリーの側にはいつも仲間や、味方の教師の支えがあって、マルフォイはつねに見せしめの罰を受けることになるのです。
その度に「覚えていろよ!」と息巻いて逃げていくマルフォイの後ろ姿に、ハイパー毒親・ルシウスの恐怖を見ては、マルフォイを恨みきれないような気持ちになってきます。
前作から前髪をつくったのに誰にも指摘されないマルフォイ…私はきみを見てるよ!
特に「やさしい」と評される日本人の間で、マルフォイファンが多い理由がなんとなくわかってきました。
ハリー・ポッターと炎のゴブレット|あらすじ
公開日 | 2005/11/26(日本) |
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興行収入 | 約8億ドル($896,911,078) |
監督 | マイク・ニューウェル |
キャスト | ダニエル・ラドクリフ、ロバート・パティンソン ほか |
三大魔法学校対抗試合の日が迫るホグワーツは、期待でざわめいていました。
ホグワーツに集まったのは、筋肉ムキムキ色男であるビクトール・クラム(スタニスラフ・アイエネフスキー)を有するダームストラング専門学校の生徒たちと、芳香ただよわせるフラー・デルクール(クレマンス・ポエジー)を有するボーバトン魔法アカデミーの生徒たち。
ふだんめったに会うことのできない他校の生徒たちを前に、皆一様に興奮を隠せません。
17歳以上でなければ参加できない危険な大会でもある三大魔法学校対抗試合に、なぜか14歳のハリーが選手として選ばれたことで、ホグワーツの空気は変わり……。
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」で死ぬキャラクター ※クリックでネタバレ注意
セドリック・ディゴリー、バーテミウス・クラウチ・シニア、フランク・ブライス
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年公開)
ヴォルデモート卿との共通点に気づき始め、絶望の淵に立たされるハリーにダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)が言った「どれだけ似ているかではない、どれだけ違うかだ」というパンチラインが「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」のすべてを表しています。
“血”というものに抗えず苦しんでいる多くの観客たちが、ハリーの葛藤を通して呪縛のひもを緩められたのではないでしょうか。
ハリーの周りにどんどんと集まる新しい仲間たちが、変えられないものに囚われるのではなく後付けで変化していけることに目を向けて生きる重要性を教えてくれました。
いつも1人で抱え込みすぎるハリーに、「ここにいるよ」と語りかけ続ける理解者たちですが、すぐ近くまで迫ってきているヴォルデモート卿への恐怖心が、ハリーの視界を狭めています。
ハリーには成り代われないけれど、共に立ちあがることはできる。
本作「不死鳥の騎士団」は、他人とのかかわりが希薄になりがちな現代の私たちに寄り添いながら「助けを求めていいんだよ」という普遍的なメッセージを届けてくれていました。
また、“排除する側とされる側”というテーマも描かれます。
「不思議ちゃん」と揶揄されるルーナ・ラブグッド(イヴァナ・リンチ)が本作より登場しますが、気高いルーナは、周囲の人間に「変わってる」と距離をとられても全く気に留めません。
“排除する側”として投入されたキャラクター、魔法省官僚のドローレス・アンブリッジ(イメルダ・スタウントン)も、非道な行動の裏に「怖くて仕方ない」という大きな恐怖心を抱えていました。
悪人と善人の間に線を引かないのが、「ハリー・ポッター」シリーズのやさしいところ
善人であり悪人でもあるからこそハリーは、全く別の人格でありながら自分と似ている面を持つヴォルデモート卿へと立ち向かっていけるのです。
周りの支えによって、ハリーの心には、自分に従うことのできる強さが芽生えてきました。
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団|あらすじ
公開日 | 2007/7/20(日本) |
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興行収入 | 約9億ドル($939,885,929) |
監督 | デヴィッド・イェーツ |
キャスト | ダニエル・ラドクリフ、イヴァナ・リンチ ほか |
セドリック(ロバート・パティンソン)の死後、ハリーはトラウマに苦しんでいました。
ヴォルデモート卿一派からセドリックを守れなかったことを気に病むハリーは、毎晩悪夢にうなされ、ダドリーの意地悪をかわす余裕もありません。
ある日、いつものようにダドリーに絡まれていたハリーの前に、ディメンターが現れました。
とっさの判断で防衛の呪文を唱え、ディメンターを排除したハリーでしたが、マグルの面前で魔法を使った罰としてホグワーツを退学になると知らせが来て……。
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」で死ぬキャラクター ※クリックでネタバレ注意
シリウス・ブラック、イゴール・カルカロフ
ハリー・ポッターと謎のプリンス(2009年公開)
「今のもここに隠しておく?」byジニーでおなじみの映画「ハリー・ポッターと謎のプリンス」は、全編を通して恋愛要素がたっぷり詰め込まれています。
ハリーとジニー、ロンとハーマイオニーの行く先を感じさせる淡い恋心の揺れ動きが、痛みとともに繊細に描かれていました。
デヴィッド・イェーツ監督による「ハリー・ポッター」は、魔法を見て笑顔になるハリーのアップから物語が始まります。
いかなる困難が降りかかろうとも、ハリーの根底にある「魔法が好きだ」という気持ちは決して揺るがない。
何かを、誰かを、理屈を超えて大切に思う気持ちこそが、窮地で命を救う強みになるのだと思います。
だからこそ、ダンブルドアの死を迎える本話で、本気を出して恋愛を描く理由がありました。
そして、ハリーたちが健やかに成長していく裏で、あっという間に転がり落ちるマルフォイが悲しい対比となります。
ただ怖がりで、恐怖によって支配されてきたあげく歪んでしまっただけのマルフォイが、後戻りできないところまで道を踏み外し始めるのです。
マルフォイの周りからは人がいなくなり、あるのは復讐心と自己欺瞞を糧に悪人として生きるしかない、“血”のつながりだけとなりました。
毒親からは“逃げる”一択!!!!
「人生は突然パッと変わる」という台詞も『謎のプリンス』のなかで印象に残っていますが、自分にとっての幸せを追求した先に、今ある関係が影を落とすのであれば、様々な要因に左右されず一定の距離をとった方がいいと思います。
パッと恋に花開くハリーたち、パッと死んでしまうダンブルドア、上るも下るも一瞬で、すべては自分の選択によって決まるのです。
マルフォイは自分で選択しているようで、すべてが他人の支配のなかで完結してしまっている可哀相なキャラクターです。
恐怖に慄き、不安に耐えきれず唇をゆがませるマルフォイを見事に演じきっているトム・フェルトンの芝居力に脱帽しました。
また、ホグワーツにおける教師と生徒の主従関係も、ときに入れ替わっていきます。
教師が導く先が必ずしも正解とはかぎらないし、生徒に間違った方向へ引きずられてしまう教師もいました。
すべての魔法使いが等しく選択を迫られる魔法界の危機なのです
ハリー・ポッターと謎のプリンス|あらすじ
公開日 | 2009/7/14(日本) |
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興行収入 | 約9億ドル($939,885,929) |
監督 | デヴィッド・イェーツ |
キャスト | ダニエル・ラドクリフ、トム・フェルトン ほか |
空間移動の魔法“姿現し”で、ダンブルドアにホラス・スラグホーン(ジム・ブロードベント)という男の家へと“ひとっとび”連れていかれたハリー。
ダンブルドアは、「危険の迫るホグワーツに復職してほしい」とホラスに申し入れに来たのでした。
ミーハーなホラスはハリーの姿に、ダンブルドアの頼みを受け入れます。
ダンブルドアと別れ、ロンやハーマイオニー、ジニーたちと再会したハリーはダイアゴン横丁へ向かいますが、アズカバンの脱獄囚がうろついていることもあり、街は閑散としていました。
ハリーたちは、ダイアゴン横丁の一角でコソコソと密会するドラコ・マルフォイとその母、ナルシッサ(ヘレン・マックロリー)を見つけ……。
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」で死ぬキャラクター ※クリックでネタバレ注意
アルバス・ダンブルドア
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年公開)
ヴォルデモート卿が力を取り戻しつつある闇の世の中、もはやハリーたちに笑顔を見せる余裕はありません。
“血”のつながりによらないハリーたちの絆が、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」にて集結を見せます。
騎士団のメンバーは皆、娘や息子、親や伴侶の無事を祈りながら、胸のつぶれるような思いを抱えて、それでも「ハリーと共に戦う」という決意は揺るぎません。
皆一様に、ハリーが背負わされてきた残酷な使命と、都度真正面から闇と対峙してきたハリーの勇気を肌身で感じてきた仲間であるからこそ、自分の身が切られるような思いでハリーを守り続けます。
親を失ったハリーが、親から得られるはずだった尊い愛情を、たくさんの、たくさんの人たちから与えてもらえるのには、嘘のないピュアな気持ちを手放さずに生きてきたハリー自身の底力が作用しているのです。
自ら選んで、“死”の淵へと手をかける魔法使いたちの固い決意が、暗く澱んだ146分を、ギリギリのラインでエンターテインメントの枠へとつなぎ留めます。
「死ぬかもしれないなら、その瞬間まで悔いなく」という、騎士団内での暗黙の了解があったからこそ、結果として現世に命を留めていられたのかもしれません。
傲慢に暴れまわる脱獄囚たちは、ベラトリックス・レストレンジ(ヘレナ・ボナム=カーター)はじめ一見手ごわそうに見えますが、彼らは皆一様に恐怖によって心を支配されており、自分の軸を持ちません。
私利私欲を持ちよって束になったところで、バラバラの人間が集まっているだけ。
ハリーたち騎士団とはちがい、もろい側面を持つヴォルデモート卿一派の行く先に、果たして希望はあるのでしょうか。
もう鼻水たらしておびえ泣くだけのマルフォイ、見てられないよ
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1|あらすじ
公開日 | 2010/11/19(日本) |
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興行収入 | 約9億ドル($939,885,929) |
監督 | デヴィッド・イェーツ |
キャスト | ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント ほか |
魔法界の危機は、ついにマグル界にも影響を及ぼし始めました。
ダーズリー家は危険を察知し、ハリーを残し一軒家を後にします。
すると、ひとり残されたハリーのもとに、不死鳥の騎士団のメンバーが駆け付けました。
両親に、忘却の呪文“オブリビエイト”をかけ、両親の人生から自分の存在を消すことで「死を覚悟」したハーマイオニーはじめ、ウィーズリー家の面々やアラスター・“マッドアイ”・ムーディ(ブレンダン・グリーソン)などが皆ハリーのもとへ集結して……。
「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」で死ぬキャラクター ※クリックでネタバレ注意
ヘドウィグ、チャリティ・バーベッジ、ルーファス・スクリムジョール、バチルダ・バグショット、アラスター・“マッドアイ”・ムーディ、ドビー
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年公開)
生きていくために、何が重要で何を手放すべきなのか、愛とは何か、友とはだれか、そして自分自身とはいったい何者なのか。
人間界で生きる私たちに、ハリーたちが命をかけて“生きること”についてのおおよそすべてを教えてくれる「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」は、シリーズ最終話にしてヴォルデモートに死をもたらす重大作です。
“最も救いようのない”と評される愛なくして生きている者たちが、己の持たない愛の力によって破壊されていくさまは、まるで昨日や今日も地球上あらゆる場所で起こっている事象を見ているよう。
ホグワーツの優秀な教師たちと、気高い同級生たちのなかですくすくと育った未来ある魔法使いたちが、各々の勇気を持ちよって「各々の守りたいものを守るため」ハリーに加勢します。
成熟した思考で自分自身の人生を選択していく同級生たちの姿に、ハリーの肩の荷がほどけていくさまも丁寧に描かれていました。
「ハリー・ポッター」の世界では誰にとっても、「ひとりじゃない」という気持ちが、一番の強みなのです。
本作におけるセブルス・スネイプ(アラン・リックマン)の独白は衝撃で、孤独すぎる半生に涙腺を爆破されること間違いなしです
そして、フラフラと大人たちのおもちゃとして傷つけられ続けてきたマルフォイも、人生イチの選択を迫られます。
ハリーの成熟した選択の数々が、本作でのマルフォイをさらにグラグラと揺さぶって、マルフォイはパニック状態といった様子でした。
「いい加減がんばってしっかりしてほしい」と思えてしまう幼さをはらんだマルフォイの二面性に、この期に及んで期待してしまう自分がいます。
ロンの「あいつらのために死んだりしたら、ぶっころすぞ!」は名台詞
そしてミスター・ロングボトム!!
きみが優勝だ!!
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2|あらすじ
公開日 | 2011/7/13(日本) |
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興行収入 | 約13億($1,341,511,219) |
監督 | デヴィッド・イェーツ |
キャスト | ダニエル・ラドクリフ、マシュー・ルイス ほか |
ハリー・ロン・ハーマイオニーの3人は、ダンブルドアの意思を継ぎヴォルデモートを倒すため、ヴォルデモートが魂を分けたとされる分霊箱を探す旅に出ました。
分霊箱は7つあり、すべてを破壊すればヴォルデモートの力は急激に弱まるのです。
分霊箱のひとつがグリンゴッツ魔法銀行にあると考えたハリーたちは、ポリジュース薬でベラトリックス・レストレンジに変身したハーマイオニーを先頭に銀行へと侵入を試みますが……。
「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」で死ぬキャラクター ※クリックでネタバレ注意
リーマス・ルーピン、ニンファドーラ・トンクス、フレッド・ウィーズリー、コリン・クリービー、ベラトリックス・レストレンジ、セブルス・スネイプ、ナギニ、ヴォルデモート
\シリーズ過去作を一挙配信中 /
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年公開)
筆者個人的に、良い映画ほど、日常生活に侵入してくると考えています。
先ほどまで見ていた物語の一部になったような没入感を携えたままで、料理や洗濯をしていると、まるで自分が物語の延長線上で生活しているような気分になったこと、ないでしょうか。
映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」は、ファンタジーでありながら、まさに観客を魔法世界の一部へ誘う力を持った稀有な作品です。
主人公のひとりであるジェイコブ・コワルスキー(ダン・フォグラー)が、我々と同じマグル(魔法を使わない人間)側として、対魔法への驚きや興奮をまっすぐに届けてくれるので、観客はジェイコブと一緒に物語の一部になれるのでしょう。
本作は初めて、原作者のJ.K.ローリング自身が脚本を書いた作品でした。
J.K.ローリング自らの手に導かれて旅をする魔法世界は、奇妙な魔法生物たちに囲まれるワンダーランド!
後述するローリングの著書「幻の動物とその生息地」をもとに映像化された魔法生物たちは、映像のプロたちとの切磋琢磨が功を奏し、現実とファンタジーのちょうど中間的なみためをしています。
私たちが知ってる動物とちょっとだけちがう魔法生物、絶妙にキモい
「あとでお散歩に出たらニフラーに会えるんじゃないか」「ひょっとしてポケットにボウトラックルが入ってくるんじゃないか」と思えてしまう親近感がたまりません。
ローリングの、「一緒に魔法の世界へ行こう」というピュアな心と、魔法生物への深い愛情が成せるわざだと感じました。
また、ポップで夢心地な魔法生物ゾーンとは真逆に、虐待によって心を病んだ魔法使いの暴走も描かれます。
ローリングの描く世界は、いつだって我々の現実世界と地続きだからこそ、胸をえぐるような痛みもあれば、涙がこぼれるほどの希望や感動もあるのです。
「ハリー・ポッター」シリーズを併せても史上最高にワクワクするラストシーン!
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅|あらすじ
公開日 | 2016/11/23(日本) |
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興行収入 | 約8億ドル($814,037,575) |
監督 | デヴィッド・イェーツ |
キャスト | エディ・レッドメイン、コリン・ファレル ほか |
1926年ニューヨーク、魔法使いにとって、ノー・マジ(魔法を使わない人間)は脅威でした。
魔法の存在があらわになる度に、忘却の呪文“オブリビエイト”で人々の記憶を操作してきた魔法使いたちは、厳しい法律のなかでひっそりと暮らしています。
混沌の世、魔法生物をこよなく愛する魔法使いのニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)が、イギリスからニューヨークへとやってきました。
ニュートの持つボストンバッグから、魔法生物たちが次々と逃げ出して……。
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」で死ぬキャラクター ※クリックでネタバレ注意
なし
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年公開)
前作より、魔法界の一部の住人たちが“ノー・マジ”を恐れる理由は「ノー・マジは怯えると攻撃的になる」というものでした。
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」では、ヴォルデモート以前最恐と畏れられた闇の魔法使いであるゲラート・グリンデルバルド(ジョニー・デップ)による卑劣な行いの数々と洗脳についてを中心にストーリーが展開されます。
“攻撃は最大の防御”を地で行くグリンデルバルド一派は、つねに大衆を前に聞き心地の悪い恐怖話を披露して、大勢をけむに巻くのです。
「ハリー・ポッター」シリーズで描かれたヴォルデモートが、わりと人間味を感じさせる、もろいキャラクターだったのに比べ、グリンデルバルドは笑顔のひとつも見せることなく闇を拡げていくばかりでした。
1927年と、「ハリー・ポッターと賢者の石」から60年以上前の設定というのも、戦争で傷を抱えた人々の、心の隙間に入り込めたりと洗脳には好都合でしょう。
グリンデルバルドは、洗脳や虐待にしばしば用いられる“ガスライティング”と呼ばれる、「相手の現実感覚を狂わせようとする」手法を使って、とりわけ純粋な人を狙い配下に取り込みます。
「すべて君のためを思ってやっているんだよ」という呪いの言葉で、相手の罪悪感と依存心に“火をつける”。
ニュートとジェイコブの再会に喜んでいられたのも束の間、本作は、現代を生きる私たちにも通ずる洗脳の恐怖を可視化した物語でした。
“ノー・マジ”ジェイコブが日に日に戦闘力をあげていることに、今後の超展開を期待してワクワクしました
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生|あらすじ
公開日 | 2018/11/23(日本) |
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興行収入 | 約6億ドル($654,855,901) |
監督 | デヴィッド・イェーツ |
キャスト | エディ・レッドメイン、ジョニー・デップ ほか |
魔法生物・ボウトラックルのピケットと一緒に、兄の勤めるイギリスの魔法省へ訪れたニュート。
「渡航許可がほしい」というニュートに、兄・テセウス(カラム・ターナー)はグリンデルバルドの支配下にあるクリーデンス(エズラ・ミラー)の捜索を命じます。
気が進まないニュートでしたが、敬愛するアルバス・ダンブルドア先生(ジュード・ロウ)にもクリーデンスの捜索を頼まれて……。
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」で死ぬキャラクター ※クリックでネタバレ注意
リタ・レストレンジ、アーマ・ドゥガード
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年公開)
のちにホグワーツ魔法魔術学校長として絶大な人気を誇ることとなるアルバス・ダンブルドアですら、もちろんスネに傷のひとつやふたつあるのというのが「ハリー・ポッター」シリーズの寛容さです。
映画「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」は、以前よりほのめかされていたダンブルドアの苦い過去について掘り下げる、ダンブルドア推しの皆さま垂唾の回となっております。
ナチュラルにジョニデがマッツになっててビックリするよ
ファーストシーンからかっ飛ばして“秘密の暴露”はおこなわれていきますが、並行してグリンデルバルドの支配欲が暴走する様も描かれます。
無慈悲なグリンデルバルドでもやはり、ときには良いことを言ったりして、口八丁でありながら、たまに本音らしい発言をしたりもするのです。
「痛みは力だ」「怒りに身を任せていれば自分をすり減らすだけだ」といったグリンデルバルドの台詞は、別の方角から聞けば立派な人生訓でもあります。
だれにも二面性があり、善悪の線なきグレーゾーンで生きる私たち人類に寄り添い続けるJ.K.ローリング!
印象に残った台詞で言えばダンブルドアの「うわべと真実はちがうぞ」というものもあり、“ダンブルドアの秘密”と冠された物語を興味津々に追うばかりに私は、果たしてうわべの言葉に惑わされてはいないだろうかと反省しました。
たとえ嘘だって、人を傷つける嘘ばかりではないし、言葉の意味は受け取り手によって100もありますね。
「ハリー・ポッター」シリーズの台詞は含蓄に富み、観客の生活に直結する美しさを併せ持っているのです。
ニュートがグリンデルバルドに放った「あなたに導く気はない、従わせたいだけだ」という台詞も胸にきます
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密|あらすじ
公開日 | 2022/4/8(日本) |
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興行収入 | 約4億ドル($405,161,334) |
監督 | デヴィッド・イェーツ |
キャスト | エディ・レッドメイン、マッツ・ミケルセン ほか |
互いに闘わないことを誓う“血の誓い”をたてた過去を持つアルバス・ダンブルドアとゲラート・グリンデルバルド(マッツ・ミケルセン)は、とあるカフェで向きあいます。
近ごろの傲慢なグリンデルバルドを見かねて、ダンブルドアは「血の誓いを放棄し互いを解放しないか」と提案したのです。
「2人で決めたこと」と首を縦に振らないグリンデルバルドに、ダンブルドアは「昔はきみを愛していたからだ」とつぶやいて……。
「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」で死ぬキャラクター ※クリックでネタバレ注意
魔法生物であるキリンの親子
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「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」シリーズの順番に関するトリビア
「ハリー・ポッター」シリーズの続編!9作品目はある?
“ハリーポッター 9作目”と検索してみると、後述します演劇版「ハリー・ポッターと呪いの子」のことを指すという意見や、前述した「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」のことを指すという意見など様々ありました。
ベラトリックス・レストレンジを演じたヘレナ・ボナム=カーターが出演したと言われる幻のミニ・ムービーこそが「9作目のハリー・ポッター⁉」という記事もありましたが、テーマパーク内での上映に留まっているようです。
続きが観たいという気持ち、痛いほどわかります
「ハリー・ポッターと呪いの子」はシリーズの何番目?
前述した通り、順番は9番目です。
「ハリー・ポッターと呪いの子」は「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」のラストシーンから始まる物語。
ヴォルデモートとハリーたちの戦いから19年が経ち、ハリーとジニーとの間に生まれた、次男であるアルバス・セブルス・ポッターがホグワーツ魔法魔術学校に入学する時点からのお話です。
偉大なる校長2人の名前をもらった子・・・ワクワクが止まりません
本作は演劇として2016年に、ロンドンのパレス・シアターで上演され、その後ニューヨーク・サンフランシスコ・オーストラリア・ドイツ・カナダと計6都市で上演されました。
日本では世界で7都市めの上演となり、2022年7月8日の初演からスペシャルロングラン中!
2024年現在も東京・赤坂で上演中です。
「ハリー・ポッター」シリーズで一番面白い作品&面白い順は?
筆者の独断と偏見で、ぶっちぎりに大好きなのは「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」です!
前述した紹介文を読み返すと、面白すぎたのか異様なテンションで恥ずかしいです
以下「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」「ハリー・ポッターと賢者の石」「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」「ハリー・ポッターと謎のプリンス」「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の順かもしれません。
あくまで私個人の意見です!
「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」シリーズの興行収入順は?
「ハリー・ポッター」シリーズの完結編である「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」が約13億ドルで1位でした。
次に役9億ドルでならぶ「ハリー・ポッターと賢者の石」「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」「ハリー・ポッターと謎のプリンス」「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」が続きます。
そして約8億ドルだったのが「ハリー・ポッターと秘密の部屋」「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」、そしてファンタビ1作目である「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の3作。
次に約7億ドルの「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」、約6億ドルの「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」、最後に約4億ドルの「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」が続いていました。
すべてスーパーヒット!
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原作「ハリー・ポッター」シリーズは児童小説|J・K・ローリング
日本語タイトル | 英語タイトル | 刊行年 |
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ハリー・ポッターと賢者の石 | Harry Potter and the Philosopher’s Stone | 1997年 |
ハリー・ポッターと秘密の部屋 | Harry Potter and the Chamber of Secrets | 1998年 |
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 | Harry Potter and the Prisoner of Azkaban | 1999年 |
ハリー・ポッターと炎のゴブレット | Harry Potter and the Goblet of Fire | 2000年 |
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 | Harry Potter and the Order of the Phoenix | 2003年 |
ハリー・ポッターと謎のプリンス | Harry Potter and the Half-Blood Prince | 2005年 |
ハリー・ポッターと死の秘宝 | Harry Potter and the Deathly Hallows | 2007年 |
ハリー・ポッターの原作は、イギリスの女性作家「J・K・ローリング」が執筆した児童向け小説で、1997年から2007年にかけて刊行されました。
なんと73の言語に翻訳された小説は、全世界累計発行部数が5億を突破しており、”この世で最も売れた大ベストセラー小説”として、今でも人気を博しています。
ブルームズベリー出版社から刊行されていますが、1作目”賢者の石”が出版に至るまで、12社もの出版社から”出版お断り”をくらったそうです……。
「ハリー・ポッター」シリーズの関連小説
幻の動物とその生息地
刊行年 | 2001年 |
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著者情報 | 架空の著者「ニュート・スキャマンダー」に扮したJ・K・ローリング |
「幻の動物とその生息地」は、「ハリー・ポッターと賢者の石」内に登場する、魔法生物に関する教科書です。
“ハリーが使っていた教科書の複製品”という設定のため、ハリーの書き込みや、ときにハリーの教科書を共有していたロン・ハーマイオニーの落書きや書き込みも見られます。
魔法生物についての詳しい説明に加えて、ハリーたちの目線で教科書を楽しめるステキな“遊び”ですね!
「ファンタスティック・ビースト」シリーズでは、著者であるニュート・スキャマンダーが「幻の動物とその生息地」を書き上げるまでの道のりが描かれていました。
ハリー・ポッターと呪いの子
刊行年 | 2016年 |
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著者情報 | J.K.ローリング、ジャック・ソーン |
「ハリー・ポッターと呪いの子」はJ.K.ローリングとジャック・ソーンが原作と脚本を手掛けた二部作劇です。
前述のように、2024年現在も日本で公演中の本作は、舞台劇でありながら、「ハリー・ポッター」シリーズの第8巻として書籍化されています。
世界中で様々なキャストにより上演され続ける演劇編・・・観てみたい!
まとめ:「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」シリーズの見る順番は公開順か時系列順がおすすめ
「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」には両シリーズともに、綿密に練られた伏線とアハ体験にも近い伏線回収が用意されています。
また、壮大な原作小説の映画化ですので、人名や出来事がひと言の台詞で済まされることも少なくありません。
どうぞ公開順か時系列順に見て、耳と目をそばだてて楽しんでみてください!
完走組のあなたも、ふたたび丁寧に積みあげられた冒険の旅へ、行ってらっしゃい!
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