2023年に、小規模公開ながら話題を呼んだ映画「FALL/フォール」が、ついにサブスクで解禁されました。
高台に女性が取り残されるという、極限までシンプルなストーリーの「FALL/フォール」が、なぜ話題を呼んでいるかまとめました。
あらすじや、キャストについても紹介しているので、ぜひご覧ください。
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この記事には映画の結末や重要なネタバレを含む可能性があります。未鑑賞の方はご注意ください。
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公開日 | 2023年2月3日 |
---|---|
監督 | スコット・マン |
原作 | なし |
脚本 | ジョナサン・フランク スコット・マン |
キャスト | ベッキー:グレイス・キャロライン・カリー ハンター:ヴァージニア・ガードナー |
音楽 | ティム・デスピック |
上映時間 | 107分 |
配給 | クロックワークス |
公式サイト | なし |
上映劇場 | なし |
【FALL】映画のネタバレあらすじ(ラスト・結末まで)
「FALL/フォール」のネタバレを含むあらすじを、起承転結に分けて紹介します。
シンプルな展開ですが、終盤にどんでん返しがあるので、鑑賞後におさらいしたい方におすすめです。
未鑑賞の方は、お気をつけください。
起:まさかの悲劇
スリリングなスポーツを好む夫婦のベッキーとダンは、友人のハンターと、フリークライミングをしていました。
ところが、ダンが落下死してしまい、悲しみのあまりベッキーは1年近く誰とも連絡を取らずに、塞ぎ込んでしまいます。
ベッキーを見かねたハンターは悲しみを克服するために、解体寸前の600m以上ある鉄塔を登るように誘い出します。
当初は拒んでいたベッキーでしたが、頂上から追悼の意を込めてダンの遺灰を流すことで、悲劇の克服をすると決心しました。
承:絶望的な状況
ベッキーとハンターは、鉄塔がある砂漠に到着し、鉄塔のハシゴを少しずつ登っていきます。
ハシゴは錆びていて安定性に欠けていましたが、ひたすら頂上を目指します。
ベッキーは、恐怖に体がこわばり引き返そうとしますが、ハンターの力強い声かけにより、頂上に登って一緒に記念写真を撮ると決めました。
そして、頂上まで辿り着いた二人は、記念写真を撮影して、ハシゴを降りようとします。
ところが、金具の緩みによってハシゴが崩れてしまい、ベッキーとハンターは、頂上に取り残されてしまうのでした。
転:打ち砕かれる希望
ハンターの足元を見たベッキーは、ダンとの不倫を思わせるタトゥーを見つけて問い詰めますが、ハンターが潔く不倫を認めたことで、関係性が崩れず済みました。
ところが、ベッキーが水分などの物資が入っていたリュックを、鉄塔から落としてしまい、2人の体力はどんどんすり減っていきます。
ハンターからの提案で、鉄塔から落として、アンテナに引っ掛かているリュックの回収を試みて、見事に成功しました。
希望を取り戻した二人は、持参していたドローンを飛ばして救出のメッセージを送ろうとしますが、走行中のトラック衝突して故障してしまうのでした。
結:現実を受け入れいるベッキー
頼みの綱が絶たれて絶望していたベッキーは、策を考えますが、フラッシュバックによって、ハンターは既に死んでいたことを認識します。
ハンターは、現実を直視できないベッキーが見ていた幻想で、リュックを回収するときに、アンテナに墜落死してしまっていました。
現実を受け入れたベッキーは、父へ助けを求めるメッセージをスマホに打ち込み、ハンターの死体にスマホを埋め込んで地上に落とし、電波が繋がるのを祈ります。
そして、父にメッセージが届いて救出されたベッキーは、亡き夫と友人の死を想いながら、人生を大事に生きていくと決心するのでした。
【FALL】映画のネタバレ解説!ハンター死亡はいつ?実話・実在する鉄塔か解説
「FALL/フォール」の終盤の展開、実話かどうか、撮影法について、解説しました。
なぜ、「FALL/フォール」の高所表現が怖く感じられるのか、まとめているので、ぜひご覧ください。
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ネタバレ①:ハンターはいつ死亡していた?
ハンターが実は、死亡していたという展開は、「FALL/フォール」の中で、唯一のトリッキーな展開です。
鉄塔に登頂したベッキーとハンターでしたが、ハシゴが落下したパニックでリュックを落としてしまいます。
物資が入った大切なリュックはかろうじて、途中にあったアンテナに引っ掛かりました。
しかし、ハンターがリュックを拾いに行き、ロープで引き上げてもらうときに、ベッキーの手が滑りハンターが落下して死亡してしまいました。
なかなか無茶な作戦ではあった…(泣)
リュックを回収する一連の流れは、映画の中盤にありましたが、ハンターは終盤まで生きている前提で物語が進行していました。
終盤までは、絶望のあまり現実を直視できなかったベッキーが見ていた幻想だったということです。
全く予想していなかった展開だったので、驚きました。
ネタバレ②:ベッキーは最後どうやって助かった?
ベッキーが、鉄塔からどのように救出されたかは、作中で明確に描かれませんでした。
恐らく作り手側がベッキーが助かるかどうかは、さほど重要ではないと判断したからだと思います。
ベッキーは、ダンの死から塞ぎこんで周囲とまともに連絡を取らないようになりました。
落下の瞬間を見ているから仕方ないとは思うけど…。
しかし、鉄塔に取り残されたことによって、一度は拒絶した父親に連絡を取ったということが、重要なのだと思います。
ベッキーは、父親にメッセージを打ち込み、ハンターの死体にスマホを埋め込んで一か八か地上へ死体を落として連絡が繋がるのを祈りました。
父親に連絡が繋がりレスキュー隊に通報して、ヘリで救出されたという流れだと思います。
ここまできて、助かるか助からないかで話を引っ張るのは、退屈になりそう…。
ベッキーの最後のナレーションが、「人はいつ死ぬかわからないから、大事に生きていきたい」という内容で、テーマを明確に示しています。
話をダラダラ引き延ばさず、テーマを掲げて締めくくる着地は、すっきりしていて英断だったのではないかと思いました。
ネタバレ③:「FALL」は実話で実在する鉄塔なのか解説
鉄塔に取り残されたという話は実話ではありませんが、「FALL/フォール」のモデルとなった鉄塔は、実際に存在します。
1986年にアメリカのカリフォルニア州で建設された、サクラメント・ジョイント・ベンチャー・タワーという鉄塔です。
カリフォルニア州で最も高い建造物で、アメリカ全州を通しても4番目にあたる625mの高さを誇ります。
東京スカイツリーとほぼ同じくらい!
実際に、登頂してからジャンプスーツで降下する人が多くいるようで、スリリングな状況を好む人にとって、名所になっています。
ちょっと理解できない感覚です(笑)
ネタバレ④:「FALL」映画はどうやって撮影された?
高所のスリリングな状況が、「FALL/フォール」では、抜群に上手く表現されていました。
低予算な現場だったため、砂漠に地上30mの鉄塔をセットで作り、主演の二人がスタントに挑戦したそうです。
CGに頼らず、実際に高いシチュエーションを作ったのですね!
実際に俳優が、高所でハーネスを付けて撮影したことで、臨場感あふれる映像に仕上がっています。
また、砂漠でロケ撮影をしたことから、高温と強風でかなり過酷な撮影環境だったそうです。
高所の恐怖に怯えた2人が、思わず放送禁止用語を連発してしまい、AI技術で口元の動きを修正して、セリフの変更を行ったというこぼれ話もあります。
過酷な撮影が報われてよかった!
【FALL】印象に残ったキャスト(ネタバレあり)
「FALL/フォール」の主要登場人物とキャストについてまとめました。
とてもシンプルなストーリーで、登場人物も限られているので、混乱することなく鑑賞できると思います。
①ベッキー/グレイス・キャロライン・カリー
「FALL/フォール」の主人公にあたる、ベッキーを演じるのは、グレイス・キャロライン・カリーです。
「アナベル 死霊人形の誕生」や「シャザム!」シリーズに出演している期待の若手女優で、「FALL/フォール」が、映画初主演となります。
これからスクリーンで観る機会が増えそう!
ベッキーは、ロッククライミング中に、夫を亡くし悲しみに暮れているという役どころです。
1年近く悲しみに暮れていましたが、友人であるハンターの誘いによって、悲しむを克服するために、電波塔の登頂に挑みます。
②ハンター/ヴァージニア・ガードナー
物語を展開する上で重要なキャラクターであるハンターを演じるのは、ヴァージニア・ガードナーです。
ヴァージニア・ガードナーは、当初はモデルとして活動していましたが、人気ドラマシリーズ「glee/グリー」のオーディションを経て、本格的に女優に転身しました。
ドラマシリーズの「ランナウェイズ」や映画「ハロウィン」に出演し、演技が高く評価されています。
溌溂とした存在感が印象的な女優です!
ヴァージニア・ガードナーが演じるハンターは、危険なアトラクションに挑む様子を配信するインフルエンサーで、怖いもの知らずの性格です。
明るい雰囲気のハンターの抱えている秘密が明らかになるとき、物語のギアが一気に上がります。
【FALL】映画で印象に残ったシーン・場面3選(ネタバレあり)
「FALL/フォール」の印象に残ったシーンについて、まとめました。
独自路線を織り交ぜつつ魅力を伝えたので、鑑賞前の参考にご覧ください!
①冒頭のロッククライミング
「FALL/フォール」は、掴みとなるオープニングのフリークライミングシーンから、圧倒されました。
撮影のクオリティによって、岩壁の険しさ、標高の高さが視覚的に伝わってきます。
とにかく、高くて怖い!
フリークライミングという危険を伴ったスポーツを捉えながら、人物の説明もスマートに描写しているところも、隙がないなと思います。
そして、ベッキーの夫であるダンが墜落してしまうシーンは、ショック描写として強く印象に残りました。
ベッキーが1年近くに渡って、トラウマに苦しむことの説得力を感じさせるのに、相応しいシーンでした。
留守電でダンの声を聴くベッキーが、切ない…。
②決闘、人間vs鳥
高さ表現がとにかく怖い「FALL/フォール」ですが、鳥の存在感も印象に残りました。
鉄塔の下には荒野が広がっていますが、鳥が鹿を食しているところからサバイバルな雰囲気が漂います。
うわ、厄介なタイミングで再登場してくるやつや!と思いました(笑)
鳥の顔面を異様なアップで捉えるカメラアングルが、今後の展開に絡んできそうな予感をもたらします。
予感通り、鳥はベッキーのリュックを落としたり、夢の中に現れたりと、ベッキーの生存を脅かしてきました。
そして、鳥がベッキーの足の傷口をくちばしで抉ってきたのをきっかけに、鉄塔の頂上でベッキーと鳥が激しく戦います。
破れかぶれのベッキーが、乱暴な戦い方をしているのが痛快!
血しぶきを浴びながらも、鳥に打ち勝ったベッキーが、そのまま鳥を食べるシーンは、なんとも言い難い興奮がありました。
文字通りサバイバル!
③ハンターの最期
「FALL/フォール」は、インフルエンサーの女性が、鉄塔の頂上に取り残されるというモチーフを強調して宣伝されていました。
ワンアイディアで攻めるタイプの映画と思って鑑賞した人は、ハンターの最期について驚いた人が多いのではないでしょうか。
ベッキーが落としてしまったリュックサックを、ハンターが拾いにいくときにそのまま命を落としてしまいます。
ダンの死以上の悲劇があるとは…。
ハンターは、ベッキーのリュックを拾い、生きている前提で物語が進行します。
ところが、ベッキーがショックのあまり、ハンターの幻想を見ていたと明らかになりました。
シンプルなストーリーで進行してきた、「FALL/フォール」の中で唯一と言っていいトリッキーな展開にとても驚かされました。
確かに、ベッキーの力でハンターを引き上げられるのはちょっと違和感があった…。
「低予算映画だからこんなものかな」という観客の見くびりを逆手にとった、見事などんでん返しでした。
【FALL】を実際に鑑賞した感想と評価(ネタバレあり)
「FALL/フォール」を実際に鑑賞した感想と項目ごとに評価をしています。
特に優れているポイントについて、熱く語りました!
ストーリー展開
難しい展開はひとつもないと言っていいほど、明快なストーリーだったと思います。
ロッククライミング中に、夫を亡くした女性が友人からの無理な誘いを断りきれずに、危険な高所に登って取り残される、という極限までシンプルなストーリーです。
「あ、ここ後から生きてきそうだな」という、いかにもな伏線ポイントも丁寧に回収してくれます。
鳥は出てきた瞬間から怪しいなと思いました(笑)
分かりやすく設計されているのに、安っぽくないクオリティという映画は意外とそう多くないので、結構貴重な映画とも言えると思います。
そして、終盤に用意された意外な展開には、かなり驚かされました。
高所のスリルだけに頼らず、物語による面白さも十分に感じられる映画でした。
結末の評価
実は、ハンターは死んでいて途中からは、ベッキーが見ている幻想だったという展開にはかなり驚かされました。
あっという間に失ってしまう命の脆さと尊さという、作品に抱く第一印象とは異なるテーマの着地には、「そう来るか」と唸らされました。
最初は、これもまた夢かなと思いましたが…。
個人的には、助かるか助からないかで、ダラダラ引っ張る展開にならないのも、潔くてよかったと思います。
悲しみに暮れて周囲に助けを求められなかった人物が、心から助けを求めるという結末は、筋が通ったものに感じられました。
恐怖度
高所恐怖症の人にとっては、トラウマ級に恐ろしい映画だと思います。
高台に登ったときの、視界のスリリングさや、高さを見せる映像表現がとても上手に描かれているので、登場人物たちが味わうスリルを一緒に体験できるようになっていました。
音の表現もとても秀逸で、高台に行けば行くほど、強風が激しく吹いてくるのも、ゾワゾワさせられます。
あらゆる意味で高さのリアリティー表現が絶妙!
個人的には、危険な場所にも関わらず、はしゃいでいるハンターの一挙手一投足が、一番怖かったです(笑)
再鑑賞
めっちゃ怖いので、一回で十分でした(笑)
高所恐怖症なので、映画館で観てたら失神していたかも(笑)
高所によるスリルは、いやというほど味わえるので、絶叫系のアトラクションが好きな方は、繰り返し観たくなるのかもしれません。
【FALL】ネタバレあらすじのまとめ
「FALL/フォール」のあらすじや、キャストの紹介、印象に残ったシーンを紹介しました。
低予算映画ながら、CGに頼らない撮影手法で、しっかりとしたクオリティの映画に仕上がっている印象でした。
U-NEXTなどのサブスクで配信中なので、高所恐怖症の方は、十分に注意した上で、ぜひご鑑賞ください!
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